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エンディングノートの書き方

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エンディングノートを作る目的は?

エンディングノートの目的は、自分の人生を整理しながら、残された者達へ家系のことなどやあなた自身しか知らない事・伝えておきたい事などを書き残す為に作るものです。特にこうしないといけないというルールは無いため、自由に書いたり、表現したりと好きなように作れるのがエンディングノートの特徴です。

エンディングノートに法的効力は無い

エンディングノートの作成には、決まったルールがありません。逆に言えば、エンディングノートそのものには、遺言書のように法的効力は無いという事です。

なので、相続人が遺産分割で揉めそうな『資産』がある場合には、遺言書も作成しておいた方が無難といえます。「私の子ども達は大丈夫。大した資産も無いし、揉める事はない」と思ってはいけません。親の目が黒いうちは大人しくても、いざという時がくれば子供たち本人だけではなく、その配偶者など他人が異議を唱えて揉めるケースがあるからです。

遺言書には法的効力がある反面、書き方のルールがあります。直筆遺言書を作成したなら、弁護士などに法律チェックを受けてもらうか、法定相続人以外で証人となってもらえる人2名と一緒に最寄りの公証役場へ出向き、公正証書遺言を作成されておくことを強くお勧めします。

エンディングノートの内容は好きなように書く

エンディングノートには、あなたの思い出やお気に入りの写真を貼ったり、生前には伝えれなかった故御両親への感謝の気持ちなどを書いたりと何でも好きなように書いた方がいいのです。白紙のノートを一冊用意して、いざ書こうとしても何から書いていいのか戸惑うかも知れませんね。でも大丈夫です。エンディングノートに記載しておくべき大まかな事項についてお話ししますので、安心して下さい。

エンディングノートに書く項目の例

1・あなた自身のこと

まずは、あなた自身のことを書いてみましょう。いつ・どこで生まれたか、好きなモノ・嫌いなモノや趣味、人生でやってきたことなどを自由に書いてみましょう。

2・家系図を書く

地元でずっと暮らしているなら、親戚付き合いによってある程度は子供たちも理解していると思いますが、あなたがもし、生まれ故郷で最後を迎えるのではなく、上京したりして近くに親戚がいない場合など、親戚と疎遠になっている・親戚付き合いをあまりしていないという事であれば、子供たちはあなたの家系をほとんど知らないといっても過言ではありません。

下記の家系図見本を参考にあなたの分かる範囲で、家系図を作成しておきましょう。

kakeizu sakaguchi  kiotaka

3・親族や友人について書く

家系図を作ったあとは、親戚や友人についての住所や電話番号などの連絡先、友人であればどんな関係なのかなどを書いておくと良いでしょう。

4・医療や延命治療について

もし、あなたが病気や事故などで入院して治療を受けることになったとき、認知症や昏睡状態であなたの意志で延命治療を判断できなくなった時の為に、「どうしてほしいか」を書いておきましょう。経済的にゆとりのある家族なら問題はありませんが、高額な医療費がかかる場合にはあなたの気遣いが家族を助けることにもなります。「お前らの判断に任せる」と言われて「じゃあ、この辺で・・・」と延命治療を止める家族はいません。

5・あなたの介護について

これも、あなたの意志がはっきりしている状態なら問題ありませんが、もし、認知症などになってしまった場合は、どんな介護をしてほしいのかを予め書いておくと家族たちも助かります。

6・ペットについて

家族がいる人には必要ありませんが、もし、あなたが単身で独居なのにペットを飼育しているなら、いざという時にペットをどうしてほしいかを書き留めておきましょう。

7・あなたの財産について

財産は、多い少ないに限らず、現預金から株式などの有価証券、生命保険証書など全てを箇条書きにしてその内容を明らかにしておきましょう。もし、何かの継続サービスを受けて銀行口座から継続課金で引き落としされるようなものがあれば、そのサービスの内容と解約手続きの連絡先なども記載しておくべきです。

 

以上の7つの事項について書き留めておくだけで、あなたの家族はとても助かります。

さあ、あなたが『いざ』という時に、大切な人が困らないように今すぐ、白紙のノートを用意して書けるところから少しずつ書いてみましょう。

 

PS あなたが書いたエンディングノートの存在は、身内や親しい人には話しておきましょう。また、あなたが「おひとりさま」(独居)であれば、目のつくところに吊り下げるなどして、救急隊員や親族が発見しやすいようにしておきましょう。

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