今日は、任意売却に取り組んで儲かるのか?という事についてお話します。
任意売却を長年やっていると、知り合った業者さんから上記のような事をよく聞かれることがありますが、いつも『やりかた次第』だと思いますよと返しています。
例えるなら、不動産営業マンは、料理人です。目の前にあるネタをどのように捌(さば)くのかによります。また、別の言い方をするなら、不動産営業マンは、画家です。無地のキャンパスに、いかに誰もが惹(ひ)かれる絵を描くのかによります。
例えば、一般的な不動産の売却で、売主から1000万円ほどの中古戸建を預かった場合なら、
①1,000万円のチラシを撒いて、両手を狙う
→ 利益72万円・・・新人営業マンによくある考え方
②レインズ又は業者任せで、片手で満足
→ 利益36万円・・・鳴かず飛ばずの営業マンによくある考え方
③手数料不要と時間短縮を理由に買取900万円で売主を納得させ、少しリフォーム(原価50万と仮定)して1200万円で再販する。
→ 利益250万円・・・ちょっと経験を積んだ営業マンに多い考え方
④上記の③を新築で売建(買い手を見つけてから建築)した場合
→ 利益400万円~500万円・・・独立を狙う営業マンの考え方
(建設業許可がなければ、事業主となり地元の工務店に建てもらえばOK)
⑤etc.
以上のように、一つのネタでも営業マンの絵の描き方によって結果は大きく変わります。
これは、任意売却でも同じ事が言えます。ただ、任意売却で儲けるには、いろいろなリスクも理解して、細心の注意を払い、よく考えて取り組むことです。
あと、投資の世界でも有名な『見切り千両』という言葉があるとおり、儲からない案件については、ほどほどにして次々とこなすようにしましょう。
あなたは、債権者がどこであっても任意売却ができると思っていませんか?
もしそうなら、REパートナーズの『任意売却【実践】マニュアル』でスキルアップすれば、謄本を見た段階でアプローチするか、切り捨てるかを判断することも覚えますので、時間を浪費せずに効率よく追客できるようになります。
コツコツとまじめにやっていて数字が上がらない人は、やり方が間違っているだけだと私は思います。
※この記事は、2013.5.23に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。