物上げ日記

物上げ日記-その26 債務者は皆『同じ』じゃない

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今日は大阪もかなり冷え込むわ、風はキツイわで、いくら、債務者から任された物件と言ってもポスティングをしていると

『人生、これでいいのか・・・?』なんてブルータスになった日でございました。で、今回はちょっと前の公示日の配当物件で『!?』って思う物件に夜に改めて、再訪した時のことです。

『ピンポーッン・・・』

(電気メーターの回りが早いな。一足遅かったか・・・)

部屋の電灯は消えてる(又は遮光カーテンで見えない)が、建物の中には『誰か』が居てる様子。すると、見かけない顔の同業者がやってきて、気安く(馴れ馴れしく)声を掛けてきました。

業者 「任売? 中、おらんの?」そう私に言うと、インターホンを4~5回鳴らし、大声で

『××さーん! 居てるんでしょ~!』と言って、玄関ドアを

『ドンドンドンドンッ』っとノックというより殴っているではあ~りませんか!私は思わず『はっ!? 何、この人?』と声が出てしまった。

その後、その業者は3分もしないうちに名刺をポストへほり込んで物件を離れました。私も昔は、そんな事をやっていた時もあり、債務者が中から出てきたこともありましたが、まず、媒介獲得には至りませんでした。

まぁ、常識で周りの目を考えたら当たり前の事なんですけどね。

しばらく、物件の近くで様子を伺っていると、チャリンコで誰かが返ってきた。声を掛けると債務者の母親で、債務者はまだ23歳の独身で、妹と3人で暮らしているそうで、中に居たのは債務者の妹だったようです。もちろん、母親に事情を説明し、

『中には回りの目も気にせず、玄関ドアをドンドンと叩く輩も

いるので、相手にしない方がいいですよ』とサラッとお伝えし、

話相手が女性なのでこのまま住み続けれるかも知れない『買戻し』『リースバック』のトークで債務者にその場で電話してもらい、帰宅前に心の準備を促し、帰宅時間を待って、媒介をいただきました。任意売却に限らず、

相手によって戦い方は常に『変える』

という事が大事ですね。

仕事は一人より、二人がいいし、自分が上司でも時には部下役になってもいい。相手がどんな特性の持ち主なのか、何から仕掛けた方が有効なのか・・・。

今回、お伝えしたかったことは、配当や差押情報をもとに物上げで訪問などをした際に、基本的には対面した相手によって、アプローチのやり方を変えた方が断然、結果が良くなるという事です。まぁ、ナニワ商売人のザレゴトですが、ご参考になれば幸いです。

 

 

※この記事は、2014.2.5に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。

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