今回は、任意売却の物上げではなく、収益アパートや空き家などの一般の売却物件を受託する方法についてお話します。
不動産業者として駅前で店舗を構えていても、賃貸の客付けと違って不動産売却の相談は、所有者の方から「この物件を売ってほしいんですが、、、」とやってくることは皆無です。
人が行動するには必ず「理由」が必要なんですね。
つまり、人に依頼する時も理由が必要で、
- 見知らぬ人よりは知人
- 出費は高いよりも安い
- 仕事は遅いよりも早い
- 任せて不安よりも安心
など、いくつかの要素が重なり合って「理由」となるのですが、心理学からみれば「見知らぬ人よりは知人」の比重がとても大きいと言えます。
その証拠に、少し高価な時計やパソコンを買う時には見たことも聞いたこともないメーカーの商品は買わないハズです。
でも、考えてみれば有名なメーカーも最初は無名だったんですよ。
ここで考えるべき点が1つあります。
それは、日本には数万もの企業が存在し、江戸時代から続く老舗も多々ありますが、知らない店も多いのではありませんか?
要するに、社歴が長ければいいってもんじゃないってこと。
Amazonは創業からたった1年で株の時価総額が世界のGMを抜いた話は有名で、いかに知ってもらうか?が非常に重要なんですね。
ということで、これをどう不動産営業に落とし込むかというと、不動産に関する本を出版して著者になったり、不動産セミナーを開いて講師になることです。
そして、その分野の専門家として認知してもらえるように反復してアプローチ(広告)することが、売ります買いますを単発で終わらせない極意だと言えます。
本を書いたり出版するのも一昔に比べたらとても簡単になりました。Amazonのキンドルで出版するなら、ほぼ初期コスト無しで出すこともできますので、ぜひ、あなたの経験をまとめた役立つ本を作ってみましょう。
Amazonのペーパーバックという形式なら最初に何百冊と印刷しなくても1冊からでも作ることができますよ。
セミナーも難しいことを考えるのではなく、不動産オーナーの誰もが必ず抱える問題や悩みを解決するノウハウや事例をパワーポイントなどで箇条書きにしてプロジェクターで壁に移すだけで簡単にできます。
プロジェクターもAmazonなどで1万円くらいで買えますし、セミナーで使わない時は自宅などで大画面シアターとしても利用できるので損はありません。
もし、あなたがセミナーを開催したことが無いなら、会社の一画や公民館、貸会議室などで身内だけでもいいので集めてとにかくやってみた実績を作ることから始めましょう。
その際に、スマホやホームビデオなどで動画撮影しておくと、
後日に編集してYouTubeなどにアップして365日24時間、無料で配信してくれます。
あとは、この小さな実績を前面に打ち出して、DMやポスティング、広報誌、ターゲットが購読しそうな雑誌への掲載などを毎月やり続けるだけです。
コツは、魚釣りと同じ
欲を出して広範囲に網を仕掛けても体力がなければ無駄に終わるだけなので、
エリアを絞り小さく頻繁に仕掛けることです。
特に、団塊世代が相続で代替わりをはじめるここ数年間は、資産の組み換えによる売買の受託や管理獲得のチャンスです。
いつ、相続案件を獲りに行くの?
今でしょ!