ここでは、不動産登記受付帳の見方について説明します。
これは、不動産登記受付帳のサンプルです。
この不動産登記受付帳に何が書かれているかというと
・法務局受付番号
・法務局受付日
・登記変更の目的 赤で囲ってある部分
・地番(住居表示ではありません) 紫で囲ってある部分
・土地・建物・区分建物の別 緑で囲ってある部分
任意売却をする不動産業者として見るべきポイントは次の三つ
1、登記変更の目的
登記変更の目的とは、この不動産がなぜ登記変更したのかがわかります。
2、地番
地番は、この不動産の所在です。
3、土地・建物・区分建物の別
土地・建物・区分建物の別とは、その登記された物件が土地なのか建物なのか区分建物なのかということを表現しています。特に登記変更の目的は、しっかりチェックしましょう。
例をあげると
処分の制限に関する登記とは
税金の滞納による差押えや競売申し立てによる差押え処分禁止の仮処分などが原因の登記変更です。
このことから持ち主は支払いに苦しんでいることが分かり、任意売却などの案件候補に成り得ると考えられます。
所有権移転相続とは
文字通り、遺産相続によって所有権が移転したことが分かります。相続等の場合、物件に特に思い入れのない方なら現金化を希望します。売買仲介や物件の仕込みの対象となる可能性があります。
抹消登記とは
多くは借金返済による抵当権の抹消です。資金に余裕が出た方なら、新たな投資物件の購入も考えるかも知れません。
以上のように、不動産所有者の財産事情がある程度分かれば、むやみにチラシを撒くよりも、的を絞った効率の良い営業活動ができるようになりますので、すぐに結果が出なくても定期的にアプローチをかけ続けることが大切です。
※この記事は、2012.4.6に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。