不動産売買の業者にとって反響を獲得する基本な手段は今も昔も『ポスティング』ですね。このポスティングは、撒けば撒くほど妙な達成感が味わえる割には、電話が一本もならない事も多いかと思います。
自分が言いたい事じゃなく、相手が知りたい事を書く
私達、不動産業界は成功報酬なので、売却は当然ながら、売却する為の物上げすらできなければ、いくら足を使って汗をかいてもムダ骨で終わってしまいます。確かに大手不動産業者のように、『売り物件求む』というキャッチで、
このマンション限定で・・・とか、
この周辺限定でお探しの方が1組いらっしゃいます・・・なんて内容のチラシを
大量にバラ撒き続ければ、適度に電話が鳴るかも知れませんが、私ども中小の不動産業者がマネをしたところで、体力(資金)的な面で、アッと言う間に燃え尽きてしまいます。
一般的な物上げに関しては、やっぱり地元でも名の通った不動産屋に電話が集まるかも知れませんが、任意売却の物上げに関しては、私の経験上、知名度なんてあまり関係ありませんでした。
つまり、知名度(量)の問題じゃないんです。
ポスティングする『チラシの中身』や『ポスティングする物件』をチョットだけ
角度を変えて考えてみると結果は大きく変わります。
任意売却の物上げは『売り物件求む』だと、なかなか獲れません。
任意売却の案件って、売主の心理としては、できれば売りたくないんです。
伝わってます?
『住宅ローンの返済でお悩みの方、無料相談受付中』ってやってもたぶん、電話は鳴りませんよ。(私も過去に散々やりましたので)
大量にバラ撒けば電話が鳴るかも知れませんが、それは『交通事故』と同じだと思ったほうがいいとかも知れません。
少し、話が脱線しますが、今日、街中を走っている時に、『オーガニックの店』という看板が目にとまりました。オーガニックを直訳すると『有機栽培』のことですが、スーパーなどで買い物をする女性はともかく、食べ物に興味の少ない男性なら(私も含めて)、オーガニックってなに?有機栽培って?と思う人も多いハズ。
「オーガニックの店」を分かりやすく言えば、『化学肥料や農薬をあまり使わない健康的な食べ物の店』ってことです。
つまり、チラシで『任意売却はお任せ下さい』ってやっても『任意売却』が伝わりにくいんですね。私も、ポスティングチラシは、作っては試して、500枚撒いて電話が一本も鳴らないチラシはボツにしてを繰り返し、ついに割りと反響の出るチラシが出来上がりました。
このチラシは、ビジネス心理学をもとに作られているので、ぜひ大阪以外の地域でもお試しいただき、成果がでれば幸いです。
※この記事は、2013.3.15に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。