先日、ある任意売却業者の営業Kさん(40代後半)と遭遇し、寒い中で缶コーヒーを片手に立ち話をしていた時の事です。
K「うぃーっス、最近どないですのん。捕れてます?」
私「んー、ボチボチですかね。
まぁ、鳴かず飛ばずってな感じですけど。今は」
K「ボチボチやったら、エエやないスか。うちなんて、もう3ヶ月も新規の
媒介捕れてないですから」
私「まあ、昨年に比べて本当に今年は、
配当要求の物件も少ないですからネ・・・」
K「弁護士、特に管財人を相手に営業かけた方がいいんですかね~?」
私「やらんよりはマシってなとこでしょうね~。
でも、やっぱ、効率は悪いと思いますよ」
K「だって、破産案件だったら、配当要求に出る前やから、
よその業者よりも早くアプローチかけれるでしょ?」
私「いや~、イチガイに言えませんよ。
競売になってから破産する人もおるし。
それに、弁護士はガード固いのが多いし、
既にどこかの業者が付いてるし」
K「今、差押情報リストで媒介をとった案件があって、
競売の申し立て前なんですけど、先に破産させて、その際の弁護士と
仲良くなっておくってのもアリですかね~」
私「えっ!?
今、その案件は債権者と交渉して任売で動いてるんですよね?」
K「そうですよ」
私「任売が終わる前に破産させたらダメですやん。
どうせやったら、任売が終わってから付き合いの無い弁護士に
破産手続きをお願いして、そん時に仲良くなったらいいんですよ」
K「んー、そうですね~」
私「ちなみに、任売が終わる前に破産させない方がいいでしょ・・・」
K「・・・・」
任意売却をする時は先に破産しない方が良い
(理由を知らない人は「任意売却【実践】マニュアル」でスキルUP)
もし、その理由が分からずに動いているうちは、任売に限らず、モノ事の原理や相手の立場・心理を考えずに、見よう見まねでやってるという事なので、所有者の心を掴む物上げは難しいと思います。
このブログを読んでいただいている同志の方は、お分かりですよネ。
※この記事は、2012.11.11に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。