物上げ日記

物上げ日記-その6 任意売却における破産のタイミング

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先日、ある任意売却業者の営業Kさん(40代後半)と遭遇し、寒い中で缶コーヒーを片手に立ち話をしていた時の事です。

K「うぃーっス、最近どないですのん。捕れてます?」

私「んー、ボチボチですかね。

  まぁ、鳴かず飛ばずってな感じですけど。今は」

K「ボチボチやったら、エエやないスか。うちなんて、もう3ヶ月も新規の

  媒介捕れてないですから」

私「まあ、昨年に比べて本当に今年は、

  配当要求の物件も少ないですからネ・・・」

K「弁護士、特に管財人を相手に営業かけた方がいいんですかね~?」

私「やらんよりはマシってなとこでしょうね~。

  でも、やっぱ、効率は悪いと思いますよ」

K「だって、破産案件だったら、配当要求に出る前やから、

  よその業者よりも早くアプローチかけれるでしょ?」

私「いや~、イチガイに言えませんよ。

  競売になってから破産する人もおるし。

  それに、弁護士はガード固いのが多いし、

  既にどこかの業者が付いてるし」

K「今、差押情報リストで媒介をとった案件があって、

  競売の申し立て前なんですけど、先に破産させて、その際の弁護士と

  仲良くなっておくってのもアリですかね~」

私「えっ!?

  今、その案件は債権者と交渉して任売で動いてるんですよね?」

K「そうですよ」

私「任売が終わる前に破産させたらダメですやん。

  どうせやったら、任売が終わってから付き合いの無い弁護士に

  破産手続きをお願いして、そん時に仲良くなったらいいんですよ」

K「んー、そうですね~」

私「ちなみに、任売が終わる前に破産させない方がいいでしょ・・・」

K「・・・・」

任意売却をする時は先に破産しない方が良い

(理由を知らない人は「任意売却【実践】マニュアル」でスキルUP)

もし、その理由が分からずに動いているうちは、任売に限らず、モノ事の原理や相手の立場・心理を考えずに、見よう見まねでやってるという事なので、所有者の心を掴む物上げは難しいと思います。

このブログを読んでいただいている同志の方は、お分かりですよネ。

 

※この記事は、2012.11.11に執筆したものを旧サイトから移植・一部修正等したものです。

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